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大日如来像制作の進捗のご報告

2022.12.11

東京の工房に制作の打ち合わせに行ってまいりましたので、そのご報告です。現在、彫刻作業の方はほぼ終わりまして、彩色作業を中心に行っております。

その彩色も通常とは異なる理念でリアリティや見え方の自然さを重視した方針で進めております。本体の彩色をしているのは日本画家の塩崎顕先生です。塩崎先生は学生時代から大森先生のご友人であり、ともに長年にわたって藪内先生のアシスタントを務められた盟友とも言うべき存在であり、その実力は折り紙付きです。

また、それと並行しまして、胸飾りや腕飾りなどの装身具類の制作も順調に進んでおります。こちらは日本画の技法と七宝とを組み合わせた独自の作風で現代日本美術の最先端を突き進む菊地貴子さんが担当されています。彩色班はもう御ひとかた、文化財修復経験もある出雲出身の若手実力派の永岡郁美さん(最近、美術賞を受賞されたと伺いました)がおられます。

以上のいずれも高い実力を備えた才能溢れる御三方で彩色作業は進められております。

YouTubeでは、制作の模様が随時、動画として公開されておりますので、ご覧いただければ幸いです。

皆様には大変お待たせしておりますが、見たこともないような素晴らしいクオリティですべて進んでおりますので、公開まで今しばらくお待ちください。

 

大日如来像制作の進捗報告

2022.09.11

讃岐国分寺が皆さんと一緒に取り組む「空海の大日如来像」再現造立プロジェクトの進捗報告です。

東京に制作の打ち合わせに行ってまいりました。いよいよ彫刻の作業が終了し、本体の漆塗りの工程に移りました。大森先生曰く、「いつまでも触っちゃいそうだから踏ん切りをつけるために住職が居るときに漆塗りをやってしまおう」とのこと。

専門の仏師さんの場合、漆塗りは漆塗りの専門の職人さん、箔押しはまた箔専門の職人さんがそれぞれ担当するわけですが、今回はすべて大森先生の工房で、ご自身とその指示を受けた彩色スタッフさんたちが大森先生の目の届く範囲ですべての工程を行います。専業仏師さんの分業制はそれぞれが熟練のプロの素晴らしい完成度という良さがあり、今回の大森先生のやり方はすべてを大森暁生がコントロールできるという良さがあります。

大森先生曰く、年内に完成とのことです。お堂の方の内装施工などの段取りもあり、公開は来年、弘法大師御生誕1250年記念の年になります。本体が漆塗りの工程に入ったことで私も徐々に完成の実感が湧いてきました。あとちょっと!最後まで気を抜かず工房のみんなと全力で走り切りたいと思います。

大日如来像制作状況のご報告

2022.06.19

大森暁生先生の工房から最近の制作状況の画像を送っていただきましたので、ご報告申し上げます。

大森先生は大日如来本体の冠の制作に勤しんでおられるそうです。大変緻密な髪の毛の筋彫りが見えなくなるのはもったいないので、透過度の高い透かし彫り風のデザインで製作されているそうです。

同時に残り僅かとなった三十七尊の制作や彩色も進んでおります。

それ以外にもパーツ類の制作や、大森先生が追加で必要となった木材の買い付けなどの画像もコラージュして掲載しておりますので、ご覧下さいませ。

大森暁生公式YouTubeチャンネルでは、新たな制作動画も公開されておりますので、そちらもご覧ください。

 

大日如来像再現の近況のご報告

2022.05.06

令和4年4月28日と29日、東京の大森暁生先生の工房に行ってまいりましたので、

そのご報告をさせていただきます。

今回の上京打ち合わせの目的は以下の3点です。

①大日如来像製作の打ち合わせ(光背最上部の宝塔、本体の装身具、冠の五仏、背面に描く仏画等)

②仏像を安置するお堂の内装改修デザインの打ち合わせ(成瀬猪熊建築設計事務所の皆さまと)

③クラウドファンディングご支援者限定の対談動画の収録

 

まず、①につきましては、大森先生曰く、停滞していた問題点について突破できたとのお言葉通り、

問題点を解決し、製作の進行をサポートすることができました。

 

②につきましては、VRを用いて内装デザインの検討と確認をいたしました。こちらも大いに進展があり、完成プランに向けてアイデアが収束しつつあります。

 

③につきましても、仏教学者の正木晃先生を工房にお迎えして、つつがなく収録を終えることができました。正木先生からのかなり専門的で突っ込んだお話と、大森先生の作品に魂が宿る秘密など、貴重なお話を伺うことができました。こちらの動画は5月5日にYouTube上に限定公開しております。直接ご支援者して頂いた方でご覧になりたい方は、対応いたしますので、お手数ですが寺までご連絡ください。お電話もしくは往復はがきでお願いいたします。

 

仏像の完成を心待ちにしておられる皆様には、大変お待たせしておりますが、製作とお堂の準備の方は着々と進んでおりますので、もうしばらくお待ちくださいませ。大森先生のお言葉を借りれば、「あとから、あそこをああしておけばよかった、というような後悔がないように」時間をかけて完璧を目指しております。また、大森先生のお言葉では年内には完成すると仰られていました。ただ、私の見解ではこれまでの制作の進捗を考えると、もう少しかかるのではないかと見ております。なお、仏像製作のご寄付は現在も受け付けておりますので、今後とも変わらぬご厚情を賜りますよう、お願い申し上げます。

令和4年5月6日

讃岐国分寺住職

大塚純司九拝

大日如来像の現状(宝冠を製作中)

 

VRゴーグルでお堂内部を体験する大森先生

 

対談の様子

クラウドファンディングによるご支援を募集中

2021.11.09

READYFORにて、2月17日23時まで、仏像造りのご支援を募集しております。またクラウドファンディングを介さない直接のご寄付(持参・郵便振替・現金書留等)は2月17日以降も仏像の完成まで受け付けております。仏像造りは、今という困難な時代をともに生きるみんなで力を合わせて行うことにこそ、真の意義があると考えております。仏像造りへのご参加を心よりお願い申し上げます。合掌          讃岐国分寺住職拝

クラウドファンディングのページはこちら(インターネットでのご寄付)

当山への直接のご寄付はこちら(郵便振替/現金書留/銀行振込)

大森暁生特別展と第二期CF開催予定のお知らせ

2021.08.28

【特別展開催のお知らせ】三重県のパラミタミュージアムにて、今冬、彫刻家大森暁生の初めての大規模回顧展が開催されます。大森氏は今年、50歳、そして作家活動25周年を迎えます。その節目として、初公開となる卒業制作から最新作まで、代表作を中心に80点以上を一堂に集めたこれまでにない規模の特別展です。

それに伴い、同展の中におきまして、現在制作中の讃岐国分寺大日如来再現プロジェクトの報告展示を行います。具体的には、8頭の獅子をはじめ、プロジェクトに関する資料や最新の完成予想図の展示を独立した特別展示室を設けて行います。

今回製作しました八頭の獅子は、密教の八大明王をモチーフとしており、すべて姿かたちや持ち物が異なり、一体として同じものはございません。これは、史上初の試みです。その八頭の獅子すべてを讃岐国分寺外で展示するのは最初で最後の機会となります。

そして、完成後のお堂では八頭が丸く並んで仏さまを支えることになるのですが、今回の特別展示では、一頭一頭を独立した状態で、ぐるり360度から鑑賞していただけるように展示する予定です。

 

また、特別展の開催時期に合わせて、第二期クラウドファンディングの募集を開始する予定で準備を進めております。これは全く予定していなかったのですが、現在、新型コロナウイルスが猛威をふるい、四国遍路の参拝者の状況は昨年よりもさらに悪い状況です。その中で、完成まで大勢の方々と力を合わせて大日如来像を完成にこぎつけるための唯一の手段として、再び、クラウドファンディングにチャレンジすることを決意致しました。前回同様、皆様の温かいご厚情を賜りますよう、お願い申し上げます。

彫刻家 大森暁生展 

— 幻触 —

会期:2021年11月19日(金)~2022年2月6日(日)

於:パラミタミュージアム(三重県)

休館日:※12月23日(木)~1月1日(土・祝)

彫刻家 大森暁生(おおもり・あきお/1971年~)は、主に木と金属を素材とし、静謐さの中にも力強い眼差しを持つ生きものたちを創り出してきました。それは実際にモデルの居るものから架空のものまで多岐にわたり、どれもがアウラ(霊気)が帯びるまで徹底して創りきることを自身に課しています。また彫刻の新しい魅せ方についても常に挑戦や模索を続けてきました。

今展では1997年のデビュー以来25年間に生み出された作品の中、代表作から新作までを幅広く展覧します。

パラミタミュージアムの公式ウェブサイト

※パラミタミュージアムは三重県にあり、名古屋からはもちろん、京阪神からも近鉄電車にて容易にアクセス可能ですので、ぜひ、足をお運びくださいませ。その頃には社会状況も良くなっていることを祈っております。

なお、現在発売中の『月刊美術』9月号に、大森暁生のインタビュー記事が5Pに渡って掲載されております(展覧会情報も掲載)。ぜひ、ネットまたは書店でお買い求めいただき、お手に取ってご覧頂ければ幸いです。

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直接のご寄付は、現在も受け付けております。

方法は持参のほかに、1.郵便振替、2.現金書留、3.銀行振り込みがございます。

 

1.郵便振替の口座番号【01670-3-11667】加入者名:国分寺

郵便局に備え付けの郵便振替用紙にて、通信欄に以下の情報をお書きください。

①大日如来造立へのご寄付②住所・氏名・電話番号、 ③仏像内に納入するお名前(複数名や故人様のお名前も可能:1名様につき1万円より)、④お願い事(例:家内安全、先祖供養等)」

 

2.現金書留の送り先住所【〒769-0102香川県高松市国分寺町国分2065 讃岐国分寺】

以下の情報を書いた紙を同封してください。

①大日如来造立へのご寄付②住所・氏名・電話番号、 ③仏像内に納入するお名前(複数名や故人様のお名前も可能:1名様につき1万円より)、④お願い事(例:家内安全、先祖供養等)」

 

3.銀行振込の口座情報 百十四(ひゃくじゅうし)銀行 国分寺支店 店番:229

   口座番号:普通0729103 口座名義:宗教法人国分寺

以下の情報をお電話またはお手紙にてお知らせください。

①大日如来造立へのご寄付、②住所・氏名・電話番号、 ③仏像内に納入するお名前(複数名や故人様のお名前も可能:1名様につき1万円より)、④お願い事(例:家内安全、先祖供養等)」

 

その他、ご寄付に関する詳細情報はこちらをごらんください。

大日如来像造立のご寄付についての詳細はこちらをクリック

ご不明な点は【問い合わせ電話番号087-874-0033】へお気軽にお電話ください。

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大日如来像の制作状況のご報告

2021.06.26

大日如来像制作の進捗報告をさせて頂きます。

本体の彫刻の方もどんどん完成に近づいております。

首と胴体部分との接合面の調整作業が済み、シルエット的にはほぼ完成の状態になりました。(まだ髪の毛や装身具類など細部は残っています)

既存の仏像のおそらく99%以上が、いわゆる「仏像というもののかたち」を目指して制作されているのに対し、今回、大森暁生先生が目指しているものは、まるで生きているかのような存在感を持った生身の大日如来の姿です。

最後に掲載した円城寺の大日如来像は仏師運慶のデビュー作でして、それ以前の仏像よりも瑞々しい肉体を表現した名作として非常に有名です。

今回の制作に当たっても、優れた先例として参考にした部分は大きいのですが、全く違った大森暁生独自のものになっていることがお分かりいただけると思います。今後、ますます良くなっていきますので、完成をお楽しみに。

それから、7月9日に県や市の文化財担当者と工務店と協議して、大日如来堂の改修の進め方について協議を行う予定です。先日、調査した結果、当初の想定や見た目よりも、往年の白アリによる虫害(現在は駆除済み)がひどく、まずお堂の健全化という問題をクリアしなければならなくなりました。お堂の方の準備も粛々と進めて参りたいと思いますので、今後とも温かくお見守りくださいませ。

合掌

住職九拝

「有吉くんの正直さんぽ」でご紹介頂きました

2021.05.17

5/15日にフジテレビの番組「有吉くんの正直さんぽ」で、ロケ隊が大森暁生工房に立ち寄り、大日如来製作についてもご紹介して頂きました。
これまでにもロケ取材はありましたが、出演者の皆さんが手を合わせて拝むシーンは初めてです。
そのシーンを見ていよいよ完成が近いことを実感しました。
放送圏は関東エリアですが、見逃し配信がTVerで今週いっぱいご覧いただけますので、ぜひご覧ください。約70分の放送のうち、50分ごろからです。

https://tver.jp/corner/f0074101

 

CF目標達成の御礼と第二目標につきまして

2021.02.28

目標達成の御礼

当山のクラウドファンディングに対して、たくさんの方からご支援を賜り、まことにありがとうございます。おかげさまで想定よりもはるかに短期間で目標を達成することが出来ました。心より、深く御礼を申しあげます。

 

CF開催期間中の2/17日に、NHKニュース『おはよう日本』にて、大々的に取り上げていただきました。本プロジェクトの社会的・文化的価値が認められたことを、大変光栄に存じます。

 

ご支援は、弘法大師の衆生救済の思いを人々にお伝えするための仏像造りに大切に活用させていただきます。またお寄せいただいた温かい応援コメントは彫刻家と工房スタッフ全員がすべて拝読させていただいており、制作の大きな励みとなっております。

 

短期間に想定以上のご支援が寄せられとはいえ、総事業費1億3500万円のうち、CF開始時点で4300万円が足りていない状況です。NEXT GOALとして不足分のおよそ3割にあたる1,300万円を掲げ、挑戦を続けたいと思います。さらに一人でも多くの方に仏像造りにご参加いただき、弘法大師と皆様とのご縁をつなぐことが出来れば、まことにありがたく存じます。ご支援のほど、謹んで心よりお願い申し上げます。合掌

 

南無大師遍照金剛

讃岐国分寺住職 大塚純司九拝

2021年2月28日

【NHKニュース おはよう日本】に取り上げて頂きました

2021.02.11

讃岐国分寺が取り組む空海の大日如来像再現プロジェクトが
NHK総合チャンネルの【NHKニュース おはよう日本】に取り上げられました。

2021/02/17
NHK総合 【おはよう日本】

2/17日午前6:45から6:50分に渡ってしっかり5分間放送されました。異例の長さだと思います。

日本の報道番組の朝の顔とも呼ぶべき同番組で報道していただけたことを大変嬉しく思います。

これまで地道にコツコツと8年間、取り組んできた本プロジェクトのもつ社会的意義が、

広く世間様に認められたようで、報われた気がしております。

ご支援いただいた方はもちろん、本プロジェクトにかかわる関係各位の皆様に、

心より深く御礼申し上げます。まことに、ありがとうございます。

南無大師遍照金剛 合掌

讃岐国分寺住職

大塚純司九拝

 

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境内全域にほぼ段差がなく車椅子で全てお参りできます*個別お堂の参拝には段差がございます

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