讃岐國分寺、讃岐国分寺とはsanuki-kokubunji

01讃岐國分寺とはsanuki kokubunji

「天下の諸国に七重の塔を建立し、金光明最勝王経と妙法蓮華経を書写させよ。
この寺は“国の華”であるから、必ず良い場所を選んで建立し、末永く尊びなさい。」聖武天皇
天平十三(741)年二月十四日「国分寺建立の詔」
出典:『続日本記』『類聚三代格』

讃岐國分寺は聖武天皇の勅願により、国家の平和と国民の幸福を願って、全国に建立された国分寺のひとつです。律令体制の崩壊に伴い衰退しますが、鎌倉時代に復興され、中世以降は四国八十八ヶ所霊場の札所として、絶やすこと無く法灯を今日まで伝え続けています。現在は京都・御室仁和寺を本山とする古義真言宗御室派に属します。

ご本尊十一面千手観世音菩薩

ご真言おん ばさら たらま きりく

宗派真言宗御室派

02特別史跡special historical site

貴重な創建当時の遺構をよく留めることから、境内の全域および周縁の土地が、四国で唯一、国の特別史跡に指定されています。国の特別史跡とは、文部科学大臣によって指定された史跡のうち、特に重要なものとみなされ、日本文化の象徴と評価されるもののことです。代表的なものに、三内丸山遺跡、吉野ケ里遺跡、石舞台古墳、平城宮跡、姫路城跡などがあり、2019年現在、日本全体で62件、四国では讃岐國分寺が唯一の存在となっています。創建当時の礎石がよく保存されており、それから判明している当初の金堂は実測間口(東西)十四間、奥行(南北)七間(天平尺)の大堂であり、現存する建物としては奈良の唐招提寺の金堂とほぼ同規模です。礎石から推定される七重塔の高さは、現在の日本一の高さである東寺五重塔よりも高かったと考えられています。

創建時金堂創建時金堂
創建時七重塔創建時七重塔

03国指定重要文化財important cultural property

当山は日本国政府が指定した重要文化財を三件保有します。

本尊:平安時代に作られた千手観音立像で弘法大師が修復したと伝えられており、全高5.7m、﨔の一本造りとしては四国最大の巨像です。寺伝では、行基菩薩の作といわれています。

本堂:鎌倉時代中期の建造で、定測九間四面の規模を有し、単層本瓦葺屋根入母屋造りの建物です。木造の仏堂としては四国最大級の規模を誇ります。

釣鐘:無記銘ながら、その古い形式的特徴から、奈良時代の鋳造と考えられており、当山で最も古い文化財です。詳しくはこちら

境内全域にほぼ段差がなく車椅子で全てお参りできます*個別お堂の参拝には段差がございます

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