


公開:2025/10/11–11/30の土日祝(9:00–12:00 / 13:00–16:00)|
初日(10/11)は法要のため拝観10:00開始
初日(10/11)は法要のため拝観10:00開始
プロジェクトイントロダクションIntroduction
THE FIRST BUTSUZOとは
弘法大師空海は
次のような言葉を残しています。
「密蔵は深玄にして翰墨に載せ難し、
更に図画を仮りて悟らざるに開示す」
(密教の真理は奥深く難解で、
言語だけで伝えることは難しい。
ゆえに視覚媒体を用いて、
悟りに至らない者にも真理を示すのだ)
『THE FIRST BUTSUZO』は、
この空海密教独自の方法論を
現代に甦らせた救済の実践です。
1200年前に空海が理想とした
大日如来像の姿を、
その後の密教の展開も踏まえたうえで、
独自の解釈と美学によって表現しました。
この仏像は単なる芸術作品ではなく、
密教の教えを視覚化し、
言葉を超えて人の心に直接届く
「視覚による救済」であり、
人生の苦悩を抱える人々の心に
新たな光を投げかけるものです。
次のような言葉を残しています。
「密蔵は深玄にして翰墨に載せ難し、
更に図画を仮りて悟らざるに開示す」
(密教の真理は奥深く難解で、
言語だけで伝えることは難しい。
ゆえに視覚媒体を用いて、
悟りに至らない者にも真理を示すのだ)
『THE FIRST BUTSUZO』は、
この空海密教独自の方法論を
現代に甦らせた救済の実践です。
1200年前に空海が理想とした
大日如来像の姿を、
その後の密教の展開も踏まえたうえで、
独自の解釈と美学によって表現しました。
この仏像は単なる芸術作品ではなく、
密教の教えを視覚化し、
言葉を超えて人の心に直接届く
「視覚による救済」であり、
人生の苦悩を抱える人々の心に
新たな光を投げかけるものです。
THE FIRSTの意味Concept
THE FIRST
に込められた7つの意味
に込められた7つの意味
-
01Visual First(ビジュアル・ファースト)言葉よりも先に、形で伝える。
密教独自の方法論。 -
02Encounter First(エンカウンター・ファースト)人生で初めて出会う仏像。
外国人にとっての最初の邂逅。 -
03Origin First(オリジン・ファースト)空海の原点から甦る。
500年ぶりの再生。 -
04Ultimate First(アルティメット・ファースト)仏教美術2500年の到達点。
究極の存在。 -
05Unique First(ユニーク・ファースト)唯一無二の仏像。
世界でただ一つ。 -
06Future First(フューチャー・ファースト)未来への第一歩。
伝統を継ぎ、新しい時代へ。 -
07Experience First(エクスペリエンス・ファースト)言葉を超えた精神的原体験。
魂に残る出会い。
見どころPoint
-
01
八頭の獅子
八大明王の化身蓮華座の下に八頭の獅子を配しました。これは、空海が東寺に造立した大日如来像(当初像)の特徴として『東宝記』に記された要素のひとつです。当山住職はこれを独自に発展させ、八頭を八大明王の化身として造形しました。獅子それぞれが異なる明王の力を宿した、個性豊かな姿をご覧ください。 -
02
光背の三十七尊
世界唯一の完全立体化光背には、金剛界曼荼羅の中心「成身会」に描かれる三十七尊を立体的に表現しました。最も信頼される御室版両部曼荼羅図を典拠とし、住職自らが印相を結び、持物を携えた姿を実演。それを忠実に立体化したものです。尊格の印相や持物までも含めた同曼荼羅図の完全立体化作例は世界で唯一であり、ここでしか見られません。 -
03
宝冠上の胎蔵界五仏
絵図の忠実な再現本尊の宝冠正面には、胎蔵界曼荼羅の中心に描かれる五体の如来を十字に配置しました。これも当初像の特徴で、平面の曼荼羅図においては最も正統な表現ですが、立体仏像で実現された例は極めて稀です。 -
04
煌めくガラスパーツ
光を透かす新しい表現蓮華座や台座の返り花、さらに三十七尊が座す蓮華座に至るまで、すべてピンク色のガラスパーツで構成しました。これほど大規模にガラスを仏像部材として用いた例はなく、透明感と煌びやかさを放つ光景は、まさに本像ならではの魅力です。ピンク色には、胎蔵曼荼羅のイメージカラーである赤色と、金剛界曼荼羅のイメージカラーである白色の両方を兼ね備える、あるいはその二つの曼荼羅が二つで一つである(金胎不二)という意味が込められています。 -
05
新しい礼拝空間
巨大なアート作品として堂内空間は、住職の意向に基づいた現代日本を代表する建築設計事務所の手による内装設計・デザインです。古像の再現ではなく、ガラスを多用した現代の仏像にふさわしい礼拝空間として構築されました。展示空間全体がひとつの巨大なアート作品となっており、ここでしか体験できない邂逅を味わうことができます。
ストーリーStory

原点The Origin
親娘との出会い
全ての始まりは、東⽇本⼤震災のあった冬、⼩雪の舞う寒い⽇。
⼀組のご夫婦がお嬢さんを連れて当寺を訪れました。お嬢さんは重い障がいを持ち、寝台状の⾞椅⼦に横たわっていました。救いと癒しを求めて参拝されたのでしょう。しかし、お⽗様の表情には深い苦悩が刻まれ、消えることはありませんでした。
その姿を⽬にしたとき、私は僧侶として、また寺院として、彼らが求めるものを⼗分に提供できていないのではないかと感じました。⼒不⾜を恥じると同時に、「救いを求める⼈に対して、私にできることは何か」を改めて問い直したのです。
その問いが、私を⼤きな決意へと導きました。―空海が構想した幻の⼤⽇如来像を甦らせること。
⼀組のご夫婦がお嬢さんを連れて当寺を訪れました。お嬢さんは重い障がいを持ち、寝台状の⾞椅⼦に横たわっていました。救いと癒しを求めて参拝されたのでしょう。しかし、お⽗様の表情には深い苦悩が刻まれ、消えることはありませんでした。
その姿を⽬にしたとき、私は僧侶として、また寺院として、彼らが求めるものを⼗分に提供できていないのではないかと感じました。⼒不⾜を恥じると同時に、「救いを求める⼈に対して、私にできることは何か」を改めて問い直したのです。
その問いが、私を⼤きな決意へと導きました。―空海が構想した幻の⼤⽇如来像を甦らせること。

発願The Vow
空海の構想を再解釈する
空海が構想した大日如来像は、500年前に戦乱で焼失した幻の仏像です。
私は歴史研究者としての知識と、密教僧としての修行と思想および宗教観を重ね合わせ、古文書を独自に読み解き、空海のビジョンを現代的に再解釈しました。
そして、「ただの復元」ではなく、私個人の思想と価値観および美学に基づき、空海以降から現代に至る密教思想の深化を加えた全く新しい独自の大日如来像の完成図を描きあげたのです。
これを立体化するため、私は彫刻家の工房に依頼し、10年以上にわたり、無数の具体的指示を出し続け、私の構想を忠実に形にしていきました。その過程は苦難の連続でしたが、私はただ一つの信念に突き動かされていました。―人々に希望と救いを届けたいという思いです。
私は歴史研究者としての知識と、密教僧としての修行と思想および宗教観を重ね合わせ、古文書を独自に読み解き、空海のビジョンを現代的に再解釈しました。
そして、「ただの復元」ではなく、私個人の思想と価値観および美学に基づき、空海以降から現代に至る密教思想の深化を加えた全く新しい独自の大日如来像の完成図を描きあげたのです。
これを立体化するため、私は彫刻家の工房に依頼し、10年以上にわたり、無数の具体的指示を出し続け、私の構想を忠実に形にしていきました。その過程は苦難の連続でしたが、私はただ一つの信念に突き動かされていました。―人々に希望と救いを届けたいという思いです。

制作Creation
10年以上の歳月
本像は、当山住職が一から構想し、独自に描き上げた設計図をもとに、十年以上の歳月をかけて完成しました。
住職は獅子八頭を八大明王に見立てる前例のない発案、三十七尊の立体化のための実演、数百点に及ぶ各パーツの具体的指示・確認と修正・完成判断など、制作に関わる全ての工程で直接指示と決定を行いました。彩色についても住職自らが方針を定め、スタッフに具体的な指示を与えながら進行しました。
発願から全体設計、指示、監修、完成判断に至るまで、創作についての全ての判断と意志決定を住職が担いました。本像に込められた思想、および心情は100%住職によるものです。
さらに、制作費用はすべて寄付によって賄われました。住職は一万回にも及ぶ勧進を自ら行い、参拝者に直接本像の意義を説いて寄付を募りました。新型コロナウイルスの流行下にはクラウドファンディングも活用し、全国から浄財が寄せられました。
この仏像は、数万人にも及ぶ寄付者の祈りと善意、そして住職の十年にわたる不断の労苦によって初めて結実した唯一無二の存在です。また、本プロジェクトは社会公益性の非常に高い宗教・文化事業です。公共の文化財とも言うべき本像を、当山にて公開することはその造立費用をお寄せいただいた寄付者およびクラウドファンディング支援者に対する約束であり、その誠実な履行こそ、当山の果たすべき社会的使命であると考えております。
教えThe Message
弘法大師 空海の言葉
(密教の教えは奥深く難解であり、言葉や文字では伝えることができない。
ゆえに絵画や仏像などのビジュアルを借りて、まだ悟っていない人々にその教えを示すのだ。)
ゆえに絵画や仏像などのビジュアルを借りて、まだ悟っていない人々にその教えを示すのだ。)
私はまさにこの方法論を実践したいと考えました。
言葉ではなく、仏像という視覚表現を通じて苦悩を抱える人々にポジティブなメッセージを届ける。
それこそが、現代における僧侶としての使命であると信じたのです。
そのメッセージとは―
言葉ではなく、仏像という視覚表現を通じて苦悩を抱える人々にポジティブなメッセージを届ける。
それこそが、現代における僧侶としての使命であると信じたのです。
そのメッセージとは―
拝観案内Visit
期間・時間
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2025/10/11–11/30の土日祝(9:00–12:00 / 13:00–16:00)
10月 11・12・13・18・19・25・26 11月 1・2・3・8・9・15・16・22・23・24・29・30 ※平日は堂外からガラス越しに拝観可/撮影はご遠慮ください
※寄付者は「寄付者限定 特別拝観ご招待券」をご持参ください。 ※一般の方は空いている場合に限り、有料にてご拝観いただけます。 ※初日(10/11)は法要のため拝観10:00開始。混雑緩和のため、できるだけ期間中に分散してお参りくださいますようお願い申し上げます。 |
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会場
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讃岐国分寺 大日如来堂
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拝観料
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・拝観料は、現在進行中の烏枢沙摩明王堂(水洗トイレ)の建替え事業に充てられます。
・拝観料をお納めいただいた方には、奉賛の証として奉賛記念ピンバッジ御守を授与いたします。
・免除対象:障害をお持ちで介助を必要とされる方と、その介助者1名は拝観料を免除いたします。受付にて障害者手帳等をご提示ください。
・年齢制限:堂内は静謐な環境を大切にしているため、10歳未満のお子さまの入場はご遠慮いただいております。
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アクセス
|
四国霊場第八十番札所白牛山 千手院
別格本山讃岐國分寺 〒769-0102 香川県高松市国分寺町国分2065 TEL:087-874-0033 駐車場:
20台 山門前に無料であり 20台 大型バスも駐車可能 JR国分駅 徒歩5分/高松西・府中湖IC 車10分/高松空港 車25分 ※臨時駐車場有
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Q&AFAQ
初回公開のスケジュールは?
令和7年10月11日土曜日より、期間限定での公開となります。
障害者でも拝観できますか?
はい。障害をお持ちで介助を必要とされる方とその介助者1名は無料でご拝観いただけます。
小さい子供も堂内に入れますか?
堂内は静かな環境を大切にしているため、10歳未満のお子さまの入場はご遠慮いただいております。
高校生以下の拝観料は?
高校生以下は500円となります。
平日は拝観できませんか?
お堂の正面が巨大な低反射ガラスになっており、平日はどなたでもガラス越しに無料でご拝観頂けます。
駐車場はありますか?
はい、山門前の駐車場と、その東側に臨時駐車場をご用意しております。
車椅子でも拝観できますか?
境内全体をバリアフリー化しており、車椅子の方もご参拝いただけますが、お堂に上がるには段差がありますので、車椅子の方は安全のため、ガラス越しにご拝観ください。
混雑が予想される日は?
公開直後は混雑が予想されますので、分散してお参りください。また、堂内特別拝観は大きく遅れ、お待たせしたご寄付者様との約束を果たすため、招待状をお持ちのご寄付者様優先となっております。ご寄付者様以外の一般の方は、空いている場合に限り、堂内拝観をご案内いたします。
「特別拝観ご招待券」のハガキが届きました。家族も一緒に拝観できますか?
ご支援に心より感謝申し上げます。混雑が予想されるため、優先拝観は招待券のご本人様のみとさせていただいております。
ご本人がお亡くなりの場合やご参拝が困難な場合は、代理の方お一人がご利用いただけます。
ご家族の皆さまは誠に恐れ入りますが、一般の方と同様に有料拝観をお願いしております。
ご本人がお亡くなりの場合やご参拝が困難な場合は、代理の方お一人がご利用いただけます。
ご家族の皆さまは誠に恐れ入りますが、一般の方と同様に有料拝観をお願いしております。
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