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大日如来像「THE FIRST BUTSUZO」公開のご挨拶

2025.10.11

十五年の祈り、ついに結実――大日如来像「THE FIRST BUTSUZO」公開のご挨拶

本日10月11日、構想から足掛け十五年におよぶ歳月をかけて造立を進めてまいりました
「空海の幻の大日如来像」が、ついに讃岐国分寺において開眼・公開の日を迎えました。

この像は、全国の寄付者の皆さま、制作に携わった工房スタッフの皆様、彩色と仏画でご尽力いただいた塩崎顕先生、
お堂の修理と補強を堅実にしていただいた小比賀工務店様、内装設計を考えて頂いた成瀬猪熊建築設計事務所様、その施工と困難な組み立てを完遂していただいた菅組の現場監督、松本進様、工事関係者の皆様、強制執行による回収を手伝っていただいた澄星月堂様、
そして三度のクラウドファンディングを通じて孤独な勧進を陰に日向に支えてくださった
デザイン事務所ハレノシタクのデザイナー宮間晴香様をはじめとする多くの方々の力によって、
ようやく完成の時を迎えることができました。

この十五年の道のりは、決して平坦なものではありませんでした。
構想、製作、資金集め、そして幾多の困難――
しかし、そのすべてを怒りではなく祈りと信念の力に変え、歩み続けてきました。

この像は、まさに「祈り」と「信念の勝利」の象徴です。

発願の原点は、一人のお父さんとその娘さんの姿でした。
深い悲しみの中でなお生きようとする人々へ、
「この世界は生きる価値がある」と伝えたい。
その思いこそが、この仏像を生んだ出発点でした。

この像に込めた祈り――
『この世界は生きる価値がある。あなたの人生は生きる価値がある。』

そしてこの大日如来は、あなたも私も、
あのお嬢さんも、そのお父さんも、すべてが同じひとつの命であることを示しています。
この宇宙全体がひとつの生命であるという真理を形にしたものです。

ご寄付くださった方々もまた、この像の創り手の一人です。
亡くなられたご家族の思いも、この像の中に永遠に息づいています。

この仏像は、芸術と信仰、思想と技術、祈りと科学――
そのすべてが交わって生まれた「人類の至宝」であり、
仏教美術2500年における新たな到達点となりました。

この日を迎えることができたのは、皆さまお一人お一人のご支援のおかげです。
心より深く御礼申し上げます。

どうかこの像を前に、
「ああ、この世界にはまだ美しいものがある」
「生きていてよかった」
そう感じていただければ、それが何よりの報いです。

――――
この世界は生きる価値がある。
あなたの人生は生きる価値がある。

合掌
讃岐国分寺 住職 大塚純司九拝

境内全域にほぼ段差がなく車椅子で全てお参りできます*個別お堂の参拝には段差がございます

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