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仏像公開遅延の理由のご説明とお詫び

2024.04.16

このたびは、皆様に多大なる支援をいただいております「大日如来像再現プロジェクト」
につき、当初、令和5年10月の開眼法要及び公開を予定しておりましたが、やむを得ない
事情により、現在まで、開眼法要及び公開に至らない状況が続いております。
つきましては、まずは、皆様にお詫びを申し上げるとともに、現在までの経緯をご説明さ
せていただきます。

当山は、平成25年4月、彫刻家の大森暁生氏に対し、製作期間を3年として、本プロジ
ェクトの要となる大日如来像の製作を依頼しました。もっとも、その作業は大幅に遅延し、
ようやく、大日如来像の組み上げができる状態となった令和4年9月、開眼法要の予定日を
令和5年10月とすることが決まり、また、その後、大日如来像の引渡期限も、開眼法要に
先立つ令和5年8月25日と決まりました。

しかし、その引渡期限が差し迫った令和5年8月になって、突如、大森氏より、「契約書
を作成しなければ引き渡さない」と言われ、大日如来像の引渡しが拒否され、引渡期限を経
過しても大日如来像が引き渡されることはもとより、契約書案が示されることもありません
でした。

当山といたしましては、一刻も早く、完成した大日如来像の引渡しを受け、令和5年10
月の開眼法要を実現するという皆様とのお約束を守るべく、やむを得ず、令和5年9月、東
京地方裁判所に、大日如来像の引渡しを求める仮処分を申し立てました。

その結果、当山の主張の正当性が認められ、令和5年11月29日には、裁判所の強制執
行により、ようやく、当山に大日如来像が引き渡されるに至りました。
そして、当山といたしましては、すでに当初の予定から遅れていることを踏まえ、開眼法
要の準備を進めて参りました。

しかし、大森氏は、その後、高松地方裁判所に、「大日如来像は未だ完成していない」と
して、大日如来像の公開禁止の仮処分を申し立て、拙速な審理を経て、同裁判所は、これを
認める判断をしてしまった結果、当山は、現在、大日如来像を公開したくても、公開できな
い状況に追い込まれております。

 

当山は、高松地方裁判所の上記判断を争うため、異議申立てを行っており、現在、その審
理が続いている状況にありますが、一刻も早く、大日如如来像の開眼法要及び公開を実現で
きるよう、なお最善の努力をして参りますので、何卒、ご理解のほどよろしくお願いいたし
ます。

 

仏像造りへのこれまでの皆様の多大なる貴重なご支援と、温かい応援のお言葉に対しまして

重ねて御礼申し上げますとともに、遅延の理由を問わず、公開が遅れているという事実、および、公開約束期日を守れなかったがために、多くのご高齢のご支援者様が仏像を見れぬまま次々と亡くなられていっているという取り返しのつかない重大な現状に対して、本プロジェクトの全責任者として、その責任を重く受け止め、心より深くお詫び申し上げます。

誠に申し訳ございません。

約束を果たせず故人となられたご支援者様に対し、謹んで心よりご冥福をお祈り申し上げます。

合掌黙祷

 

南無大師遍照金剛

南無大日如来

 

 

 

令和6年4月16日

讃岐国分寺住職

大塚純司九拝

 

境内全域にほぼ段差がなく車椅子で全てお参りできます*個別お堂の参拝には段差がございます

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